山口由岐夫代表理事による連載記事「スケールアップの化学工学」(全12回)の第8回「分散プロセス」が、化学工学会誌12月号(Vol.81 No.12(2017))に掲載されました。

-冒頭より抜粋-

ものづくりに分散や混練は欠かせない。しかも,分散や混練は製品特性を支配していることが多いにも拘わらず,その関連性は十分に解明されていない。混ぜる,解砕する,練るなどの単位操作は装置特性に重点が置かれており,化学工学的な解析は多くない。なぜなら,流体運動の複雑さに加え,装置依存性が強いため,体系化が進まず経験知や暗黙知に留まっているからである。例えば,分散プロセスにおける濃厚な微粒子系の粘度は,チキソトロピーやダイラタンシー,さらにゲル化に至るまで多様な変化を示す中で,微粒子の構造が変化しており,その結果が粘度を経てプロセスに影響を与えているために体系化は難しい。・・・

つづきは化学工学会誌12月号をご覧ください。