講義題目
テーマ 「ものづくりのスケールアップ」 - ものづくりの課題解決に向けて -

主旨
 “ものづくり”で悩んでいませんか? “ものづくり”の肝は分散です。ナノ粒子合成、析出、混練、塗布、乾燥などの製造プロセスは粒子の分散状態に依存し、材料の微細構造を決定づけます。この分散状態は熱力学的な要因だけではなく、流体力学的な条件に大きく依存します。その結果、レオロジーも変化し、スケールアップにより材料物性や性能が変化します。現代的なスケールアップの考え方を学んでみませんか?スケールアップの方法を構造形成の学理を平衡論や速度論に加えて、非平衡相変化の視点から解説します。積極的なご参加をお待ちしています。

講師
東京大学大学院工学系研究科 名誉教授
一般社団法人プロダクト・イノベーション協会代表理事 山口 由岐夫氏

講義会場&開催日時
講義会場   東京大学工学部 9 号館320 室会議室(地図
開催日時   2019年 7月 12 日(金) 講義&質疑 10:00~17:30、 懇親会 17:30~19:00

受講料 及び 受講申込
受講料   100,000円/人(税抜き)
  ※ 書籍「スケールアップの化学工学」、「ものづくりの化学工学」、昼食弁当、懇親会費などを含む
定員    10名
受講申込方法   申込用紙にてメールでお申込ください。定員になり次第締め切りとさせて頂きます。

申込先
一般財団法人 総合研究奨励会 企画室最先端工学講座シリーズ係
〒113-8656 東京都文京区弥生2-11-16 東京大学工学部総合研究機構内
電話&fax 03-5841-7661
EMAIL:erf@sogo.t.u-tokyo.ac.jp
※ 「@」を半角の@に置き換えてください。
申込用紙はこちら

講義概要

10:00~12:00
  1. 現代的スケールアップ
  2. 材料の構造形成
    1. 相分離と相転移
    2. 熱力学的非平衡相変化
    3. 流体力学的非平衡相変化
  3. 律速過程
    1. 反応・拡散過程の律速
    2. 乾燥過程の律速
    3. 析出過程の律速
  4. 流動特性
    1. 層流と乱流
    2. 混相系の流動特性
    3. 粒子分散系のレオロジー
12:00~13:00 昼食
13:00~16:30
  1. 各種プロセス
    1. 反応プロセス
    2. 析出プロセス
    3. 分散プロセス
    4. 混錬プロセス
    5. 塗布プロセス
    6. 乾燥プロセス
  2. スケールアップ技術まとめ
    1. スケールアップ則
    2. スケールアップの課題
16:30~17:30 質疑応答

参加にあたっての注意事項
講義中の録音、写真撮影等は禁止します。
講義終了後、学内で懇親会を開催します。