化学工学会誌にて、山口由岐夫代表理事による連載記事「スケールアップの化学工学」(全12回)が始まりました。連載第1回目は、「化学工学系とスケールアップ」で、化学工学会誌4月号(Vol.81 No.4(2017))に掲載されています。

-冒頭より抜粋-

「一昔前のスケールアップと言えば反応器や撹拌槽などであり,対象は化学品が多かった。今では,このようなスケールアップのニーズに加えて,機能材料などにおけるスケールアップのニーズが著しく増大している。しかも,対象は均一系から濃厚な粒子分散系や,ナノコンポジットのような複雑系へと変化し,従来の製造プロセス中心の単位操作から,材料プロセスへと変化している。例えば,分散や混練,塗布や乾燥などの単位操作は,濃厚コロイドやエマルションのような様々な材料を対象に,混合・流動プロセスと複合化し,材料とプロセスがカップリングした複雑なレオロジー特性を示すことも多く,その結果,スケールアップの課題はものづくりの課題と直結する。・・・」

つづきは化学工学会誌4月号をご覧ください。